新入社員の帰属意識を高める方法:研修のポイントと注意点を紹介

人材育成
kusanagi
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どうも、中小企業ブロガーのkusanagiです。今日は新入社員の帰属意識を高める具体的な方法についてお話しします。

もとこ
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会社への帰属意識って、あまり気にしたことなかったかも…

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会社への帰属意識低いまま放置すると、仕事の生産性やモチベーションに悪影響が出たり、最悪、離職者が増えることも…。今回は、先輩が新入社員の帰属意識を高めるためのポイントを紹介していきます!

新入社員が会社に対して帰属意識を持つことは、組織全体の成長や安定にとって重要です。

ですが、特に近年、若い世代の中では「帰属」ではなく「個」の意識が、ますます高まる傾向が見えています。そのような中で、帰属意識は必要なのか中小企業でも悩ましい課題になっています。

この記事では、帰属意識は必要なのか、また新入社員の帰属意識を高めるオリエンテーションの内容や注意点を紹介します。

新入社員に必要な帰属意識とは?

職場での帰属意識とは、社員が「自分は会社の一員だ」と感じ、会社の成功に貢献しようとする意識のことを指します。

このような帰属意識を新入社員が身につけるなら、自分の仕事に誇りを持つだけでなく、次のような具体的な効果が現れます。

チームワークの強化
帰属意識を共有することで、社員同士の連携が強化されます。共通の目標に向かって協力し合うことで、チーム全体のパフォーマンスが向上し、効果的な業務遂行が可能となります​ 。

社員の定着率の向上
帰属意識が高い社員は、会社に対して強い愛着を持ち、長期間にわたり会社に貢献しようとします。これにより、社員の定着率が向上し、優秀な人材を維持することができます​ 。

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行き過ぎた帰属意識は、社畜を生み出したり、縛られてる気がして拒絶されることも。ですが、程よいバランスの帰属意識は組織を強くし、個々が成長するために必要です!

帰属意識を高める!ビジョンと価値観の共有

では、どのように帰属意識を持ってもらうことができるでしょうか。

新入社員の帰属意識を高めるには、会社のビジョンや価値観を新入社員にしっかりと伝えることが重要です。

企業の方向性や目的を明確にし、全社員が同じ目標に向かって働くことで、帰属意識が高まります。特に、新入社員が企業のビジョンに共感し、働く意義を感じることで、自らの役割を理解しやすくなります​。

会社への帰属意識を高める方法

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次からは、具体的にどうしたら会社のビジョンや価値観を共有できるか、ポイントを説明します。ぜひ新入社員のオリエンテーションの参考にしてください!

1. 会社の企業理念

会社の企業理念は、企業の存在目的や判断基準を明文化したものです。日本の場合、社是社訓といったものもそれにあたるかもしれません。

これがあることで、企業の方向性や目的が明確になり、全社員が共通の指針に基づいて行動できるので、方向性の違いによる混乱を防ぐことができます。

伝え方
社長やリーダーから直接、新入社員に向けて企業理念を語ってもらうことで、共感を得やすくなります。

もとこ
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企業理念の背景や成り立ちについても触れ、具体例を交えながら説明すると効果的です。

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例えば「良いものを作ればメシは食える」が企業理念なら、売り上げか、品質かで悩んだ時は、「良いものを作ろう」という判断になります。このように企業理念は、全員で同じ判断をするための行動指針となります。

2. 会社のビジョン

会社のビジョンとは、企業が将来達成したい目標を描いたものであり、長期的な方向性を示します。

ビジョンを理解することで、新入社員がその一部として成長するイメージを持つことができ、社員全員が共通の目標に向かって一致団結して働くための道標となります。

伝え方
ビジョンに向かう具体的なステップや現在の取り組みを紹介し、従業員一人ひとりの役割がどのようにビジョン達成に貢献するかを伝えます。

もとこ
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会社が将来目指すビジョンについて、視覚的な資料や動画を用いると理解が深まりやすいです。「年商10億の会社になる」や「業界シェア3割を目指す」といった具体的なビジョンが有効です。

3. 会社の価値観

会社の価値観とは、企業が重要とする基本的な信条行動基準を指します。これらは社員の行動や意思決定の基礎となり、企業文化を形成します。

最初に述べた企業理念は、会社にとって一番重要な価値観ですが、他にも会社に根付いている大切な価値観があれば、それを新入社員に伝えることで組織の一体感を生み出します​。

伝え方
具体的なエピソードや実例を交えながら説明し、価値観が日々の業務でどのように発揮されるかを示します。

もとこ
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新入社員の研修でディスカッションを行い、会社に根付いている価値観について考える時間を設けると効果的ですよ。

4. 歴史と背景

会社の歴史と背景とは、創立時から現在に至るまでの出来事重要な転機を指します​。

新入社員が、会社の歴史を知ることで、現在の企業文化や価値観がどのように形成されたかを理解します​。またこれにより、会社の歴史の中に、自分が社員として加わったという自覚を持ち、帰属意識を高めることができます。

伝え方
歴史的な出来事や転機となった出来事を時系列で紹介し、会社の成り立ちをストーリーテリング形式で伝えます。

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もしあれば、古い写真や映像を用いると親近感が湧きやすいです。私が新人研修を行うときには、会社を立ち上げた当初、オフィスとして使用していた小さなアパートに新人を案内します。ここから会社がスタートしたことを知ってもらうことで、会社の歴史を深く理解する機会になります。

5. 成功事例と実績

会社の「成功事例と実績」とは、企業が達成した成果やプロジェクトの成功例を指します​。

会社の成功事例を共有することで、会社の実力や信頼性を示し、社員に誇りとモチベーションを持たせます​。

伝え方
成功事例を具体的に紹介し、どのような努力が実績に結びついたのかを詳細に説明します。

もとこ
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成功事例は、会社の強みや成長の理由を把握するのに大切です。また、新入社員が目指すべきモデルを理解する助けにもなります。そのために、成功したプロジェクトに関わった社員に話をしてもらうと効果的です!

6. 現在のプロジェクトと挑戦

会社の「現在のプロジェクトと挑戦」とは、現在進行中のメイン業務や、目指している新たな課題を指します。

現在取り組んでいるプロジェクトや直面している挑戦を共有することで、社員の一体感を高めます​。

伝え方
プロジェクトの進捗状況や課題を説明し、新入社員がどのように貢献できるかを示します。

もとこ
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たまに「新人だから途中のプロジェクトは入らなくていい」という会社も見かけます。しかし、その時に一番熱いプロジェクトに少しでも参加させることができれば、チームの一員として一体感を感じてもらい、帰属意識を高めることが可能になります。

7. リーダーシップと組織構造

企業の経営陣リーダー層の構成、各部署チームの役割、そしてそれぞれがどのように連携しているかを伝えるのは大切です。

組織のリーダーシップや構造を理解することで、新入社員は誰に相談すれば良いか、また他の部門の役割について知ることができます​。

伝え方
組織図を用いて、各部署の役割やリーダーの紹介を行います。

kusanagi
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私がよく実践したのは、他部門の定例会に新人を参加させてもらうことです。その時に各リーダーとの対話の時間を設け、新入社員が直接質問できる機会を提供します。

8. 研修制度とキャリアパス

新入社員が帰属意識を高めるため、研修やキャリアパスといった教育プログラムが必要です。

研修制度やキャリアパスを知ることで、自分の成長と、会社の成長がリンクしていることを理解します。これにより、新入社員の早期離職を防ぎ、長期的な貢献を促進します。

伝え方
研修プログラムの内容やキャリアパスの具体例を紹介し、自己成長の機会を強調します。

もとこ
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研修を受けた先輩社員の成功例感想を共有すると、その後のキャリアについて実感が湧きやすいです。それに、きちんと研修を行うことで「自分は会社から歓迎されている」という実感を持つことができます。

帰属意識を高めるコミュニケーション

新入社員が既存社員とコミュニケーションの場を設けるなら、帰属意識を強くする助けになります。

普段の休憩時の会話や、ランチミーティングなどの対話を通じて、日常的なコミュニケーションを促進することができます。

また、リモートワークの場合は、オンラインミーティングやチャットツールを活用してコミュニケーションの機会を増やすことが重要です​。

もとこ
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社内でのコミュニケーションを活発にするため、みんなが使用しているメールチャットLINEといったコミュニケーションツールについて、どのような場面で、どのツールを使うかを具体的に説明してあげるなら、安心してコミュニケーションを取れるようになります。

帰属意識を高める時の注意点

帰属意識は、個々の意識(パーソナル)の部分になるので、教育にはバランスが必要です。次の点に注意しながら、新入社員をサポートしてあげてください。

一方的な押し付けを避ける
新入社員に対して一方的に価値観を押し付けるのはNGです。「愛社精神はなんか気持ち悪い…」という考え方も近年では増えてきました。なので押し付けるのではなく、仕事で必要な価値観を共有する程度にとどめましょう。

もとこ
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また、「こうあるべき」という言い方ではなく「こう考えたらうまくいくかも」くらいのニュアンスで柔らかく伝えます。仮に共感を得られなかったとしても、決してムキにならず、相手の意見や考えを尊重する姿勢が大切ですよ。

過度なプレッシャーを与えない
新入社員に過度なプレッシャーを与えることは、逆効果になる場合があります。ゆっくりと少しずつ企業文化に慣れていけるよう、適切なサポートを心掛けましょう。

継続的な取り組み
帰属意識を高める取り組みは一度で終わりません。どちらかというと、日々の仕事を通して先輩が伝えることが大切です。意気込まない程度でいいのですが、継続してビジョンや価値観を伝えていきましょう。

kusanagi
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けっきょく、ビジョンや価値観を大切にして仕事する先輩の姿が、新入社員の手本となって響く気がします。先輩が言葉ではなく行動で示すのが一番重要ですね。

新入社員の帰属意識を高めよう!

これらの要素を取り入れたオリエンテーションを実施することで、新入社員の帰属意識を高め、会社への理解と共感を深めることができます。

新入社員の帰属意識を高めるためには、企業のビジョンや価値観を共有し、積極的なコミュニケーションの場を設けることが必要です。

また、日々新入社員の成長をサポートすることも重要です。これらの取り組みを通じて、新入社員が会社に対する帰属意識を持ち、自らの役割を理解し、積極的に働ける環境を作りましょう。

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